ハノイ公安のベトナム系選手、異例の一発退場 Vリーグで相手のFKを妨害

Vリーグ2026-27シーズン第6節で、ハノイ公安FCの控え選手グエン・アドゥ・レイグリー・ミンが相手の試合再開を妨害し、直接レッドカードを受けて退場処分となりました。試合はソンラム・ゲアンと1-1の引き分けに終わりました。

ビン競技場で行われた試合の87分、ハノイ公安FC(CAHN)のウォーミングアップエリアにいたグエン・アドゥ・レイグリー・ミン選手が突如ピッチ内に駆け込み、相手のジョセフ・オノジャ選手による素早いフリーキックを阻止するためにボールを蹴り出しました。マイ・スアン・フン主審はすぐさま、ベトナム系フランス人のセンターバックに直接レッドカードを提示しました。その後、同選手はチームのベンチエリアに戻って私物を回収し、ロッカールームへと引き揚げました。

アドゥ・ミン選手がこのようなプレーに及んだことは、大きな驚きをもって受け止められています。ベトナムでプレーする1997年生まれの同選手は、冷静沈着でラフプレーをしない選手として知られていました。今回のレッドカードにより、同選手はVリーグで今後2試合の出場停止処分を受けることになります。これにより、複数の公式戦を並行して戦うハノイ公安FCにおいて、マノ・ポルキング監督は選手起用計画の再検討を迫られる方針です。

2026年10月31日、ゲアン省ビン競技場で行われたVリーグ2026-27第6節の試合で、87分にレッドカードを受けて退場するハノイ公安FCのグエン・アドゥ・レイグリー・ミン選手の様子。

上海海港を3-2で破り、AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)で勝利を収めたハノイ公安FCは、勢いに乗ってビン競技場に乗り込みました。ポルキング監督は引き続きターンオーバー制を採用し、先発メンバーの外国籍選手を1人のみに抑えました。しかしながら、チームは激しいプレーを展開し、現在Vリーグで首位を走るソンラム・ゲアンを相手に苦戦を強いられました。

41分、アブデルアミン・チャン・ドゥック・ビン選手が左足のアウトサイドでペナルティーエリア内に鋭いボールを供給しました。ファン・スアン・ダイ選手が巧みにスルーしたボールをルイス・シウバ選手が収めると、左足でゴール左上隅にシュートを沈めて先制ゴールを奪いました。先制されたホームのソンラム・ゲアンはその後、自陣深くに引いて鋭いカウンターを狙い、激しい接触プレーも辞さない守備を展開しました。一方、相手守備陣に厳しくマークされたグエン・ディン・バック選手は抑え込まれ、今節も存在感を示せないまま終わりました。

状況を打開するため、ポルキング監督はレオ・アルトゥール選手、ブライアン・ペレア選手、カオ・ペンダント・クアン・ビン選手ら攻撃的な主力選手を相次いで投入しました。この交代策によってアウェーチームの攻撃は息を吹き返し、70分に同点ゴールを奪いました。ペナルティーエリア手前でペレア選手とのパス交換から抜け出したアルトゥール選手は、シュートフェイントで相手DFを翻弄し、右足の鮮やかなボレーでGKカオ・バン・ビン選手を破りました。

さらにハノイ公安FCは77分、数的優位に立つ好機を迎えました。ソンラム・ゲアンのMFレ・バン・クイ選手がペナルティーエリア内でシミュレーション(倒れたふり)を取られ、2枚目のイエローカードを受けて退場となりました。それでもソンラム・ゲアン守備陣は猛烈な圧力に耐え抜き、満員の観客が詰めかけたビン競技場で貴重な勝ち点1を死守しました。

41分に先制ゴールを決めてサポーターとともに喜びを爆発させるソンラム・ゲアンのルイス・シウバ選手の姿。

ポルキング監督は「ソンラム・ゲアンは守備組織が非常に強固で、球際でも激しく競り合い、セカンドボールを多く回収していました。相手の献身的な守備に苦しめられ、活用できるスペースは極めて限られていました」と振り返りました。続けて「好調な相手の本拠地で勝ち点1を獲得できたことは決して悪い結果ではありません。とはいえ、終盤に数的優位を得て勝ち切るチャンスがあっただけに、悔しさが残るのも事実です」と語りました。

ハノイ公安FCは勝ち点11でVリーグ3位につけており、首位のソンラム・ゲアンを1点差、2位のナムディンFCを2点差で追っています。チームはハノイに戻り、11月3日にACLEリーグステージ第4節で京都サンガを迎える予定です。その4日後の11月7日には、Vリーグ第7節でホーチミン市公安FCとの一戦に臨む見込みです。

両チームの先発出場メンバーは以下の通りです。

ソンラム・ゲアンの先発メンバー:カオ・バン・ビン、レ・グエン・ホアン、ブイ・タイン・ドゥック、ジャイロ・フィーリョ、ファン・バー・クエン、ジョセフ・オノジャ、レ・バン・クイ、ホー・カック・ゴック、アブデルアミン・チャン・ドゥック・ビン、ルイス・シウバ、ファン・スアン・ダイの各選手が出場しました。

ハノイ公安FCの先発メンバー:グエン・フィリップ、ファン・ゴック・ティン、ホアン・バン・トアン、ブイ・スアン・ティン、ハー・バン・フオン、ブイ・ホアン・ベト・アイン、レ・ファム・タイン・ロン、ステファン・モーク、グエン・クアン・ハイ、ディン・タイン・ビン、グエン・ディン・バックの各選手が名を連ねました。

両チームは激戦を終え、過密日程の中で次節に向けて調整を進める方針です。