教育訓練省は、視覚障害のある児童生徒向け教科書を点字印刷版へ変換するための技術要件、評価基準、工程を定める通達案を作成しています。

通達の公布は、教科書の点字版を持続的に供給できるようにし、点字版を必要とする児童生徒に学習教材を保障するという、党と国家の人道的な方針や規定を実現することを目的としています。
教科書の点字変換工程全体を初めて標準化
通達案は、視覚障害のある児童生徒向け教科書を点字印刷版に変換する際の技術要件、評価基準、工程を明確に定めます。工程には、印刷版教科書の評価、変換する内容の特定、点字への変換、書籍の体裁調整、触図への変換と代替説明、印刷・製本、評価・検収、教材の保管・更新・提供が含まれます。
規定は、印刷された文章を点字に変えることだけにとどまりません。学習内容の同等性、アクセシビリティ、実際に使用する際の品質を確保することを目指しています。
工程ごとに作業内容と成果物、検査要件を明確に定めることで、変換をより統一的に行うための基盤をつくります。各機関独自の方法に依存したり、変換に一貫性がなくなったりする状況を抑える狙いがあります。
原本となる教科書の内容は、学習目標、内容、達成すべき要件を保ったまま、完全かつ正確に変換する必要があります。
視覚的な内容については、教科や学習課題の特性に応じ、触図、言葉による説明、または両方を組み合わせた表現を選べます。教育上の価値がある画像、表、図表は同等の方法で表現しなければなりません。装飾だけの要素や、情報がすでに同等の形で示されている要素に限り、確認を行い理由を明記したうえで省略できます。
この規定により、視覚障害のある児童生徒は、通常の印刷教科書を使う児童生徒と同じ学習目標と要件に沿って知識を得られるようになります。
教材の品質と児童生徒の実際の体験を重視
通達案は、内容や印刷技術の要件だけでなく、点字教科書を実際に使えるかどうかも評価するよう求めています。
点字版は、内容、技術、アクセシビリティの3つの基準群で評価します。内容の完全性、学術的な正確性、連続性、点字規格への適合、点字の品質、用紙、ページ構成、触図、情報を探して方向を確認する能力、安全に使用できるかなどが評価項目です。
通達案は、各学年を代表する児童生徒や視覚障害のある読者のグループで試用するよう求めています。正確に読める程度、内容を理解できるか、情報を探す時間、触図を識別できるかを記録します。視覚障害のある児童生徒を教える教師や保護者の意見も、授業で教材を活用できるかの評価に反映します。
特に、意味、数式、データ、解答を誤らせる不備や、不可欠な内容の欠落が残る点字版は検収できないと定めています。発見した誤りは修正し、大量生産の前に再確認する必要があります。
こうした方法は、技術的な作業を完了したかどうかだけでなく、学習者の実際のニーズを点字教科書の品質管理における重要な基準にすることにつながります。
教材へのアクセスを拡大
印刷された点字教科書に加え、通達案は電子ファイルの保管、校正済みの点字ファイル、アクセシビリティに配慮した電子形式での提供についても定めています。
通達案によると、アクセシブルな形式の教科書一覧は公開されます。視覚障害のある児童生徒や、教師、保護者などの支援者は、権限と法律で認められる範囲内でアクセスし、無料でダウンロードするか、オンラインで利用できます。提供に当たっては、著作権に関する規定と利用対象者のアクセス条件を順守します。
原本の教科書が正式に改訂された場合や、修正すべき誤りが見つかった場合に更新することも、通達案は求めています。担当機関は影響範囲を特定し、関連する箇所を更新して、本文、図、数式、ページ番号、関連巻を再確認します。さらに新しい版の番号を付け、差し替え版を通知し、適合しなくなった版の提供を停止します。
保管、更新、版管理の仕組みをつくることで、教材の不統一を抑え、児童生徒が古い内容に接する危険を減らし、広い範囲で教科書を提供しやすくすることが期待されます。
教育訓練省は現在、同通達案について省の電子情報ポータルで意見を募集しています。