スポーツ仲裁裁判所(CAS)は、マレーシアサッカー協会(FAM)と帰化手続きで不正を行った帰化選手7名に対し、FIFAが下した処分の大部分を支持する裁定を下しました。
2月26日、スイス・ローザンヌのCAS本部にて、FAM代表者、選手、およびFIFAによる聴聞会が行われました。本日、CASは本件に関する「暫定決定」を公式プレスリリースで発表しました。
CASのリリースによれば、「選手たちには12ヶ月の出場停止処分が科されるが、サッカーに関するすべての活動ではなく、公式試合への出場のみを禁止する」とのことです。また、「FAMによる共同控訴は棄却され、35万スイスフランの罰金を科すというFIFAの決定が維持された」と記述されています。
これにより、FAMおよび選手たちがCASに行っていた控訴のほとんどが否定されました。FAMは「制度的な不備」があったことは認めたものの、FIFA規律委員会(FDC)の規定違反に対する責任については争わない姿勢を見せていました。一方で、提出書類の準備や修正において選手たちの関与は限定的であったと主張し、FIFA控訴委員会(FAC)の決定取り消し、または罰金を5万スイスフラン以下に減額することを求めていました。選手側も、故意ではなく不注意であったとして処分の完全取り消し、あるいは軽減を求めていました。
しかしCASは、出場資格を証明する書類の偽造行為とFIFAによる12ヶ月の停止処分は、共謀責任を考慮すると妥当かつ相応であると判断しました。ただし、FDC規律規定第22条に基づき、「選手が所属クラブで練習に参加することは許可する」として、一部の罰則を軽減しました。
以前の経緯として、2025年9月26日、FIFA規律委員会はマレーシアが7名の選手(ブラジル出身のジョアン・フィゲイレード、アルゼンチン出身のロドリゴ・オルガド、イマノル・マチュカ、ファクンド・ガルセス、スペイン出身のジョン・イラサバル、ガブリエル・パルメロ、オランダ出身のヘクター・ヘベル)の登録に際し、偽造または無効な書類を使用したと断定しました。
その結果、FAMには35万スイスフラン(約1,100万ドン以上)の罰金、各選手には12ヶ月の活動禁止と2,000スイスフランの追加罰金が科されていました。2026年1月26日には、CASが選手側の申し立てを認め、出場停止処分の執行を一時停止していたため、ヘベルやフィゲイレードらはジョホール・ダルル・タクジムなどのクラブで試合に出場していました。
しかし、今回の暫定決定により、選手たちは再び出場停止となります。停止期間は本日3月5日から再開され、2025年9月25日から2026年1月26日までの期間も通算されます。
このCASの決定を受けて、FIFAやアジアサッカー連盟(AFC)からマレーシアサッカー界に対し、さらなる追加処分が下される見通しです。すでにFIFAは2025年12月、該当選手を出場させたカーボベルデ、シンガポール、パレスチナとの親善試合をマレーシアの0-3の敗戦扱いとしています。
一方、AFCが管轄する2027年アジアカップ最終予選でのマレーシア対ネパール(2-0でマレーシア勝利)およびベトナム(4-0でマレーシア勝利)の結果について、AFCはCASの最終裁定を待ってから判断を下す方針を維持しています。なお、ベトナム対マレーシアの予選最終戦は、2026年3月31日にニンビン省(旧ナムディン省)のティエンチュオン・スタジアムで開催される予定です。