世界経済が激しく変動する中、ベトナムは2025年に8.02%の成長率を維持しました。財務省によると、安定したマクロ経済基盤と新たな成長エンジンが、2026年およびそれ以降の高成長目標に向けた重要な余地を創出しています。![]()
証明された回復力
2025年はベトナム経済にとって極めて良好な年となり、GDP成長率は8.02%に達しました。1月8日午後に開催された12月期政府定例記者会見において、グエン・ドゥック・チ財務次官は、ベトナム経済が大きなショックに対しても堅固な適応力と回復力を示していると断言しました。
2021年から2025年にかけて、世界と国内の情勢は非常に複雑に推移しました。パンデミックの影響に加え、大国間の戦略的競争や地政学的衝突が国際経済秩序を深く変化させました。特に、世界的なサプライチェーンの変動や米国の対抗関税政策は、開放度の高いベトナム経済に少なからぬ影響を与えました。
その中で、ベトナムは地域および世界でトップクラスの高い成長を維持しました。格付け機関(Fitch, S&P, Moody’s)による国債格付けも安定的な見通しを維持しており、国際機関は政府の運営能力と今後の格上げの可能性を高く評価しています。
高成長を支える8つのマクロ経済基盤
財務次官は、高成長に向けた安定したマクロ基盤を形成する8つの注目点を挙げました。
高い経済成長の維持: 2021-2025年の平均成長率は6.3%に達しました。2025年単独でも、米国の関税政策の影響を受けたにもかかわらず8.02%を記録しました。
金融・通貨市場の安定: 平均CPI(消費者物価指数)を4%未満に抑制。公的債務は2020年のGDP比44.3%から、2025年には約35-36%まで減少しました。
国家予算収支の顕著な成果: 5年間の総歳入は目標を18.1%上回り、約110兆ドンの減税・免除措置を実施しつつも、前期間の1.4倍に達しました。
輸出入規模の急速な拡大: 2020年の5,450億ドルから2025年には9,300億ドルを超え、世界トップ20の貿易国入りを果たしました。
市場の近代化と統合: ベトナム株式市場がFTSEラッセルによって「フロンティア市場」から「二次元新興市場」へ格上げされました。また、ベトナム国際金融センターが2025年末から稼働予定です。
経済の内部能力の向上: 民間経済が活発化し、稼働中の企業数は100万社を突破しました。
社会全体の投資促進: 5年間の総投資額は前期間比で44%増加。FDI(海外直接投資)認可額は累計1,842億ドルに達し、発展途上国の中でFDI誘致トップ15に入りました。
労働市場の安定と質の向上: 農業従事者の割合が24.7%に低下し、有資格の熟練労働者の割合が29.2%に上昇しました。
2026年の2桁成長に向けて
2026年以降に2桁(10%以上)の成長目標を達成するため、政府は従来の成長エンジンを強化すると同時に、新たな原動力を強力に推進します。
重点となるのは、制度の完成、開発を創造する方向での法整備、および制度上のボトルネックの解消です。併せて、公的投資の先導的役割の発揮、質の高いFDIの誘致、そして資本・金融市場の同期的な発展を図ります。
また、科学技術、イノベーション、デジタルトランスフォーメーションに基づく成長モデルへの転換、加工・製造業の発展、市場ニーズに即した人材育成に注力します。インフラ面では、交通、物流、デジタル、エネルギーインフラの整備を、迅速かつ持続可能な成長の土台として推進します。
「党、国家、政府の強力な指導と重点的な解決策の実施により、2026年の2桁成長という目標には根拠があり、十分に実現可能です」と財務省指導部は自信を示しました。