ベトナム代表、マレーシアの帰化選手「波」を恐れず

マレーシア – キム・サンシク監督率いるベトナム代表チームは、2027年アジアカップ最終予選のマレーシア戦を2日後に控え、戦術トレーニングに自信満々で臨んでいます。

監督と選手たちの自信
キム監督と選手たちは本日午後、マラヤ大学内のUMスタジアムで練習を行いました。ここはベトナム代表チームがマレーシアに来るたびに利用するお馴染みの練習場で、直近では2018年のAFFカップ(現在のASEANカップ)決勝の第1戦でも使用されました。

キム監督も、5月27日、マンチェスター・ユナイテッド戦の前日にASEANオールスターズの指揮を執ってここで練習した経験があり、この場所には馴染みがあります。

その日のASEANオールスターズの練習には、ミッドフィールダーのグエン・ホアン・ドゥック選手が参加していました。ドー・ズイ・マイン選手、グエン・ハイ・ロン選手、グエン・ヴァン・ヴィ選手は遅れて合流したため、試合には出場しませんでした。

チームは6月6日にマレーシア入りし、過去2日間は戦術練習に集中しています。クアラルンプールの気候はハノイと似ています。

帰化選手への対応とチームの準備
マレーシア代表には現在30人の選手がいますが、そのうち15人が混血選手、2人がブラジルからの帰化選手、1人がコロンビアからの帰化選手です。ミッドフィールダーのチャウ・ゴック・クアン選手によると、コーチ陣はこれらの選手たちの特別な資質について詳細に説明したそうです。ゴック・クアン選手は今午後の練習前に、「彼らは非常に高いフィジカルと専門性を持っています。チーム全体で対戦に向けてしっかり準備しました」と語りました。

1996年生まれのこのミッドフィールダーは、相手が帰化選手を増強していることに対し、懸念ではなく尊敬の念を抱いていると述べました。ベトナムの各選手は、試合中のあらゆる状況に対処するために具体的な役割を与えられています。

ゴック・クアン選手は一部の練習で、フランス系ベトナム人のカオ・クアン・ヴィン・ペンダント選手と共に左サイドでプレーし、連携を深めています。このフランス系ベトナム人選手は、今回のベトナム代表チームの「新しい風」と見なされています。

1997年生まれのこのディフェンダーは、陽気でオープンな性格のおかげでチームにうまく溶け込んでいると評価されています。さらに、彼は左サイドでフォワード、ミッドフィールダー、ディフェンダーから左センターバックまで様々なポジションをこなすことができ、キム・サンシク監督に多くの選択肢を与えています。

マレーシアにいる23人のベトナム代表選手は体調も良好で、6月10日のブキットジャリル・スタジアムでの試合に備えています。キム監督は、ハイプレスや高強度なプレッシャーを相手にかけるため、引き続きフィジカル要素を重視しています。

チームの練習はどれもリラックスした雰囲気の中で集中して行われています。キム監督は前半は堅実にプレーさせ、後半からクアン・ハイ選手(写真)のような攻撃の起点となる選手を投入する可能性もあります。

チームの攻撃陣は、グエン・スアン・ソン選手、グエン・ヴァン・トアン選手、ブイ・ヴィー・ハオ選手が不在のため、万全の態勢ではありません。また、グエン・コン・フオン選手が負傷し、この監督に初めて招集されたにもかかわらず、早々にチームを離脱したため、「新たな選択肢」も失われています。

ゴールキーパーのポジションは、最近好調を維持しているグエン・フィリップ選手が務める可能性が高いです。彼はCAHNでの良いパフォーマンス、特に2024-2025年ASEANクラブカップ決勝での活躍後、ある程度のプレッシャーから解放されています。

フィリップ選手がいれば、ベトナムはハイボールへの対応について安心できます。一方、フィリップ選手の足元の技術は、キム監督が最終ラインからのビルドアップを選択するか、それとも素早くボールをペナルティエリアから遠ざけるかという戦術に依存します。

明日、ベトナムはブキットジャリル・スタジアムで練習を行います。同日正午には、キム・サンシク監督が試合前記者会見に出席します。