6月8日、フランスで開催された第3回国連海洋会議(UNOC 3)の枠内で開催されたブルーエコノミー・金融フォーラムに参加する機会に、ファム・ミン・チン首相は、UNOC 3の共同議長国であるコスタリカのロドリゴ・チャベス大統領と会談しました。
首脳会談の概要
会談において、ファム・ミン・チン首相は、ベトナムが中米・カリブ海地域における主要なパートナーの一つであるコスタリカとの友好関係と多角的な協力を重視していることを確認しました。
首相は、両国が、特にハイレベルでの代表団の往来、政治協議を通じて、政治的信頼を継続的に強化すること、経済協力を拡大し、二国間貿易を促進し、文化交流と人々のつながりを深めることを提案しました。
首相は、コスタリカがベトナムを市場経済国として認めたことに感謝の意を表し、近い将来、ベトナムとコスタリカの経済・貿易協力がさらに発展すると確信していると述べました。
両首脳は、両国の潜在力とニーズに基づき、二国間貿易と投資協力を促進するための新しい方向性と措置を模索するために、両国の関連省庁・部門が協力するよう指示することに合意しました。
両首脳は、農業、観光、消費財生産、ソフトウェア産業、デジタル変革といった分野におけるベトナムとコスタリカの協力の可能性を高く評価し、これらの分野における協力の強化が必要であるという点で一致しました。
コスタリカ大統領のコメント
ロドリゴ・チャベス・コスタリカ大統領は、今回のイベントでファム・ミン・チン首相と会談できたことを喜び、ベトナムの経済・社会発展における多大な成果を高く評価しました。ロドリゴ・チャベス大統領は、ベトナムの勇敢で不屈の精神、平和を重んじ、かつての独立闘争においては民族独立の旗を高く掲げ、今日の国家建設においては自主自立を貫くベトナムの国と人々に対し、深い愛情と敬意を表しました。
コスタリカ大統領は、両国間の協力の可能性を高く評価し、推進すべき余地がまだ多くあると述べました。同大統領は特にベトナムの観光分野に関心を示し、2024年にベトナムが約2,000万人の外国人観光客を受け入れたことを知り、感銘を受けたと表明しました。
両国が長い海岸線を持つという共通点から、両首脳はベトナムとコスタリカが海洋経済分野、特に海洋保護、持続可能な開発、海洋環境保護において多くの協力の可能性を秘めていることを確認しました。両首脳は、プラスチックごみ対策、温室効果ガス排出削減、特に教育を通じた国民の意識向上といった問題に焦点を当て、海洋保護における国際協力の強化が必要であると強調しました。
この機会に、ファム・ミン・チン首相は、ベトナムが主宰する2025年10月にハノイで開催されるサイバー犯罪対策に関する国連条約の署名式典に、コスタリカがハイレベル代表団を派遣するよう招待しました。また、ロドリゴ・チャベス大統領に対し、早期にベトナムを訪問するよう招待状を渡しました。
ロドリゴ・チャベス大統領は、ファム・ミン・チン首相に対し、できるだけ早期にコスタリカを訪問するよう丁重に招待しました。ファム・ミン・チン首相は喜んでこれを受け入れました。両国は、両国の外務省に対し、訪問の準備を速やかに調整するよう指示することで合意しました。