ベトナム政府が新たに公布した政令により、オリンピックで金・銀・銅メダルを獲得したベトナム選手は、それぞれ35億ドン、22億ドン、14億ドンの報奨金を受け取ることになります。これは従来の10倍に相当します。
政府は2025年12月30日付で政令349/2025/NĐ-CPを公布し、選手および指導者に対する報奨、健康管理、生活支援制度を大幅に改定しました。これにより、2018年の政令152/2018/NĐ-CPは廃止されます。
旧政令では、オリンピックの金・銀・銅メダルに対する報奨金はそれぞれ3億5,000万ドン、2億2,000万ドン、1億4,000万ドンでしたが、新政令ではすべて10倍に引き上げられました。
また、オリンピック新記録を樹立した選手に対する報奨金も10倍の14億ドンとなります。
例えば、2016年リオデジャネイロ五輪で金メダルと銀メダルを獲得し、さらにオリンピック記録を更新した選手の場合、新政令の下では総額71億ドンの報奨金を受け取ることになります。
アジア大会(ASIAN GAMES)では、金・銀・銅メダルの報奨金がそれぞれ2億8,000万ドン、1億7,000万ドン、1億1,000万ドンと、従来の2倍に引き上げられました。
SEAゲームズでは、金メダルが5,400万ドン、銀メダルが3,000万ドン、銅メダルが2,400万ドンとなり、約1.2倍に増額されています。
新政令では、給与、待遇、栄養、教育面での優遇、健康管理、女性選手向けの生理・健康ケア、負傷治療などについても制度が拡充されました。
国家代表選手およびコーチの給与は2倍に引き上げられ、代表チームのヘッドコーチは1日当たり110万ドン、選手は55万ドンを受け取ります。
また、アジア大会やパラリンピックでの金メダル獲得、オリンピック・パラリンピックの出場基準達成が見込まれる重点選手・コーチについては、通常の1.5倍の給与が支給されます。
政令349の新たな特徴として、優秀な成績を収めた選手に対する月額手当制度が導入されました。成績達成後から次回大会までの期間、オリンピック金・銀・銅メダリストはそれぞれ月額4,000万ドン、3,000万ドン、2,000万ドンを受給します。アジア大会およびパラリンピックの金メダリストも、月額2,000万ドンを受け取ります。
政府はまた、引退後の選手の進路支援にも重点を置いています。
国内大会のメダリストは高校への推薦入学、オリンピックやアジア大会のメダリストは、専攻分野に応じて大学への特別入学が認められます。さらに、オリンピック、アジア大会、SEAゲームズのメダリストは、条件を満たせば、通常の採用試験を経ずにスポーツ関連機関の公務員として採用されます。
女性選手に対しては、国家代表および地方代表の女性メンバーを対象に、月額110万ドンの健康・生理ケア手当が新設されました。
すべての選手は年2回以上の定期健康診断を受け、心理面や生理面の専門的評価も実施されます。重点選手が重度の負傷を負った場合、文化・スポーツ・観光省の決定により海外での治療も可能とされています。
関係者からは、新政令が選手やコーチにとって大きな励みになるとの声が上がっています。待遇や報奨の大幅な改善により、安心して競技に専念できる環境が整うと評価されています。
政令349/2025/NĐ-CPは2026年2月15日に施行され、同日をもって旧政令152/2018/NĐ-CPは正式に失効します。