7月5日午後、リオデジャネイロで、ファム・ミン・チン首相はブラジルのカルロス・ファヴァーロ農業大臣と会談し、ブラジル産牛肉のベトナム向け初コンテナ出荷に立ち会いました。
会談で首相は、両国が大きな市場を持ち、互いに補完し合う強みを持つこと、そして近いうちに自由貿易協定によって結ばれる見込みがあることから、農業協力の発展に大きな潜在力があると強調しました。
首相は、今回の訪問の結果が両国間の農業協力に新たな時代を切り開き、農業を二国間協力の画期的な分野にすると確信していると述べました。
共同作業部会の設立と具体的提案
首相は、両国の農業省が共同作業部会を設置し、緊密に連携してハイレベルの約束を実行することを提案しました。これには、互いの主要な農産物の市場をさらに開放すること、現地での農業投資を促進すること、ベトナムとブラジルの共同コーヒーブランドを設立するためのコーヒー生産・消費パートナーシップを確立すること、そしてベトナムがブラジルにコメを供給し、ブラジルの食料安全保障を確保する食料安全保障パートナーシップを確立することなどが含まれます。
カルロス・ファヴァーロ大臣は、ベトナムに対する深い愛情、ホー・チ・ミン主席の理想とビジョンへの敬意を表明し、2025年3月のルーラ大統領のベトナム訪問に同行した際に、ホー・チ・ミン主席廟を訪れる栄誉を得た喜びを語りました。
ブラジル農業大臣の賛同と期待
大臣はまた、ベトナムの農業を尊重する伝統と、国際市場におけるベトナム農産物の増大する強みを高く評価しました。新たに確立された戦略的パートナーシップ関係の柱の一つである二国間農業協力を深化させたいと述べました。
カルロス・ファヴァーロ大臣は、首相の提案に同意し、両国首脳の約束と指示を効果的に実行し、友情と協力の潜在力を具体的な結果に変える決意を表明しました。
大臣は、両国双方の主要な品目のリストを共有し、互いの農産物の市場開放に向けたロードマップをベトナム側と共に策定する用意があることを表明しました。大臣はまた、ベトナムとブラジルの農業企業を結びつけ、農業生産チェーンにおいて相互補完的な貿易・投資パートナーシップを構築し、農産物の生産・加工機械設備と技術の交換と移転を通じて、両国の農産物の生産量と品質向上に貢献することを希望しました。
牛肉と水産物の輸出、協力強化への期待
双方は、コミットされた措置を速やかに実施し、農業協力における双方の潜在力と期待に応え、ベトナムとブラジルの戦略的パートナーシップ関係に貢献することで合意しました。
この機会に、ファム・ミン・チン首相はカルロス・ファヴァーロ大臣と共に、ブラジル産牛肉のベトナム向け初コンテナ出荷に立ち会いました。
首相は、このイベントと、この時期にベトナムからブラジルへ初めて輸出されるパンガシウス・ティラピアの貨物が、両国間の緊密で信頼できる、互恵的な農業協力関係の証拠であり、今後の協力強化への推進力となることを確認しました。