7月6日、ブラジルのリオデジャネイロで開催されたBRICS拡大サミットに出席する機会に、ファム・ミン・チン首相はマレーシアのアンワル・イブラヒム首相と会談しました。
首脳会談の概要と協力関係の強化
友好的でオープンな雰囲気の中、両首相は2025年5月のファム・ミン・チン首相のマレーシア公式訪問以来の再会を喜び合いました。
ファム・ミン・チン首相は、トー・ラム共産党書記長、ルオン・クオン国家主席、チャン・タイン・マン国会議長からのアンワル・イブラヒム首相およびマレーシアの指導者たちへの親愛なる挨拶を丁重に伝えました。
両首脳は、両国の包括的戦略的パートナーシップ関係をさらに深化させるための新たな推進力を生み出すことの重要性を強調し、特に2025年から2030年までの包括的戦略的パートナーシップ関係実施行動計画に言及しました。
この精神に基づき、双方は、あらゆるレベルでのハイレベルおよび各レベルの代表団の交流と接触を継続的に強化すること、そして二国間協力メカニズムを効果的に実施し続けることで合意しました。
経済・貿易・投資協力と食料安全保障
両首相は、経済・貿易・投資協力を推進することに合意しました。これには、農水産物、食品、電子部品、建設資材など、双方が潜在力と強みを持つ品目の輸出入をさらに促進することが含まれます。また、農業、漁業、食料安全保障、エネルギー、石油・ガス、ASEAN諸国間の電力送電における協力を推進するとともに、デジタル経済、循環経済、グリーン経済の分野での協力を拡大することでも合意しました。
マレーシア首相は、両国が漁業協力メカニズムを確立することを提案しました。このメカニズムを効果的に実施するためには、両国の企業の参加が必要であるとマレーシア首相は強調しました。両首脳はまた、関係省庁に対し、これらの分野における協力メカニズムや関連協定の構築を検討するよう指示することに合意しました。
デジタル変革とコメの安定供給
ファム・ミン・チン首相は、マレーシアに対し、デジタル変革における協力を強化するよう求めました。これには、ASEANのデータセンターと接続する国家データセンターの構築支援が含まれます。首相の提案に基づき、双方はマレーシアの食料安全保障を確保するための長期的な協力に合意し、これに伴いベトナムはマレーシアへのコメの安定供給を保証することになりました。
ファム・ミン・チン首相は、ベトナムが2025年のASEAN議長国としてのマレーシアの成功を全面的に支援し、協力することを強調しました。
アンワル・イブラヒム首相は、ファム・ミン・チン首相の提案に同意し、ASEAN議長国としてのマレーシアに対するベトナムの支援と緊密な協力に感謝の意を表明しました。
この機会に、両首脳は共通の関心を持ついくつかの国際および地域問題についても意見交換を行い、ASEAN諸国と共に協力、団結、ASEANの中心的な役割を推進することの重要性を強調しました。
